ダメっぽい俺ら



2002年4月10日、何気ない日常においてソレは起こった。それは、俺がいつもの如く、ネットに精通した我がリアル友人「みずっち」を家に呼んだ事から始まる・・・・。今から述べる事は全て実際に起こった事であり、机上の空論ではない事をどうかご理解頂きたい。


− 登場人物 −

元新人
みずっち

トム
ばんり
じ(仮)


- 2002/4/10 -
16:30みずっち、元新人宅到着。おもむろにスパロボ。
22:00みずっち、今だスパロボで資金稼ぎ。
23:00トム・じ(仮)・ばんり・俺とMSNメッセンジャー開始。
- 2002/4/11 -
00:00「交渉(コンタクト)」開始。
00:30トム、元新人にTel。戦果報告。
01:00みずっち、そしてスパロボ。レベル上げ開始。
04:00トム・じ(仮)、元新人宅に到着。5時に帰宅予定。
05:10じ(仮)、「ワンシガー条約」発令。
05:12じ(仮)、「ワンシガー条約」破棄。
10:00みずっち・じ(仮)、元新人宅発。トム置き去り。
15:00元新人・トム起床。
16:50元新人・トム、「ナースのお仕事(再)」鑑賞。
20:54元新人、「シベリア作戦」成功。妻と和平条約締結。
22:00元新人、メッセンジャーを起動。みずっち再び。
22:00「第二の交渉(セカンドコンタクト)」開始。
23:30みずっち、元新人宅到着。やっぱりスパロボ。
- 2002/4/12 -
00:00元新人・みずっち・トム、合同作戦開始。
05:00「ピンキー交渉(エロリズム)」開始。
05:22太田。
10:00みずっち・トム、元新人宅発。オペレーションオーバー。






●みずっち、元新人宅到着。おもむろにスパロボ。


今日は休みとの事で、みずっちを携帯にて召喚。「アシがない。家まで迎えに来い」とほざくので、やむなく行くことに。

すると人の家のプレステを勝手にいじりだし、当然の如く「スーパーロボット大戦インパクト」をプレイしはじめる。何しにきたんだこの男。

しかし、全てはここから始まったのである・・・。


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●みずっち、今だスパロボで資金稼ぎ。


元新人、みずっち、妻で夕食を食べた後、またもやスパロボに手を出すみずっち。序盤も序盤だというのに資金を稼ぎ、次々とロボット(ユニット)をフル改造していくその様は、ゲームというよりまさに作業であった。


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●トム・じ(仮)・ばんり・俺とMSNメッセンジャー開始。


スパロボを続けるみずっちを後目に、メッセンジャーを起動し、いつものメンバーと話す。各とってもくだらねえ事ばかりを話す。ああ、いつも通りだと安心する。

すると、トム・じ・ばんりの大阪組が何やら不穏な動き。メッセンジャーのログを見逃さない元新人に、ドラクエプレイしながらの、やる気のない俺。


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●「交渉(コンタクト)」開始。


トム・じ(仮)・ばんりの大阪組で、なにやら「ラーメンを食べに行く」という作戦に出るらしい。大阪に行けない元新人は、非常に悔しい思いをしつつ、彼らとの交渉に入った。


「えーと、名古屋のラーメン屋までどうか。」


驚きの色を隠せないというか、何言ってんだこの馬鹿と確実に思った大阪組。それもそのはず。メンバーの一人「じ(仮)」は、次の日朝から仕事だというのだ。しかし元新人は更に交渉を続けた。


「会社休め。」


「出たよ。テポドンだよ。」と後込みをするトム。「むしろそうしたい。」自分の立場がまるでわかっていないじ(仮)。交渉は終わった。種はしっかりと蒔いた。後は彼らの出方を待つだけとなった。


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●トム、元新人にTel。戦果報告。


しばらくみずっちのスパロボプレイを、ただぼーっと眺めるだけの元新人。交渉終了後、とりあえずじ(仮)がトムの家に行くとの事。じ(仮)がメッセンジャーから落ちた後、トムにもじ(仮)の説得にあたるよう、指令を出していたのだ。

そんな彼の携帯に、トムから戦果報告が入った。


ト「もしもし、新人さんですか?」
元「おお、トムくん。どうなった?」
ト「いや、あのね・・・なんか訳わかんないんですけどー・・・」
元「うん。どうしたよ?」
ト「なんか俺とじ(仮)さんね、名古屋行きの高速乗ってるんですよ。」


交渉成功。


「ひょっとすると引き返すかもしれない」との事だったが、「ヤツらが引き返す訳がない」と、元新人は交渉成功の確信を既に持っていたのだ。


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●みずっち、そしてスパロボ。レベル上げ開始。


そしてやっぱりみずっちはスパロボ。資金稼ぎをやめ、今度はキャラのレベル上げに専念しているようだ。しかしやはり楽しんでいるような様子はなく、単なる作業にすぎないようだ。よくやる。


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●トム・じ(仮)、元新人宅に到着。5時に帰宅予定。


そしてトムとじ(仮)が元新人宅に到着した。しかし、じ(仮)は、朝9:30に出社する事をまだ諦めておらず、「5時になったら帰ります」という無茶を平気でいってのけるのだった。

ちなみにこの時、みずっちのスパロボレベル上げ進行状況(全100話中、現在25話)は


ジュン:LV96
クリス:LV96
神宮寺:LV97


という、まずあり得ないレベルだった。


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●じ(仮)、「ワンシガー条約」発令。


結局5時になっても「頭ではわかってるんやけど、身体が動けへん。」という不可解な言葉を発して、元新人宅に居座るじ(仮)。

そんな彼が、まさに自分のためだけの条約を発令。


「このタバコ1本吸い終えたら、本当に帰るで。」


彼自身、区切りをつけたかったであろうこの一言から「ワンシガー条約」と名付けられた。


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●じ(仮)、「ワンシガー条約」破棄。


じ(仮)がタバコを吸い終えた2分後、彼のうち立てた「ワンシガー条約」は、一瞬のもとに破棄された。


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●みずっち・じ(仮)、元新人宅発。トム置き去り。


結局朝10時まで帰ろうとしなかったじ(仮)。そんな彼を、同志は裏切ってしまった。「じ(仮)さんがヤバそうだったら、俺が運転していきますよ!」と息巻いていたトムが、眠りの海に沈んでしまったのだ。

大阪から名古屋までの長旅を一緒に過ごして来たトム。じ(仮)にとって、彼の存在は欠かせない戦友とでも言ったところだろうか。そんな彼を一人名古屋に置いていくわけにもいかず、かつ自分自身の保身の為、眠りから覚ますことに成功した。

そんなじ(仮)を突き放す、トムの最終兵器が炸裂。


「やっぱ寝ていきますわ。」


結局じ(仮)は、みずっちを送った後、一人寂しく大阪へ帰るのであった。結局休んでしまった会社の事を偲びながら


「クビになるかもしれへん・・・」


とポツリと一言残して、孤高の戦士は今、名古屋を去ろうとしていた。


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元新人・トム起床。


15時に起きました。以上。


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●元新人・トム、「ナースのお仕事(再)」鑑賞。


とりわけ何もする事がなく、テレビを見る。すると「ナースのお仕事3」が再放送されていたので、ボーッと見つつ論議。


元「なんでコレ、映画版もあって、かつ4作も放送されるんだろ?」
ト「そんだけ人気あるって事ですよねえ。」
元「・・・オモロイか?コレ。」
ト「いや、別に。」


謎は深まるばかりである。


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●元新人、「シベリア作戦」成功。妻と和平条約締結。


食べたものや読んだ本などをそのままにする元新人。ただひたすら何をするわけでもなく、食べてテレビ見てゲームしてくっちゃべってと、凄まじいばかりのていたらくっぷりを目の前に、遂に新人妻の怒りがピークに。

このままでは殺られると、元新人は「シベリア作戦」を実行する事に。

人間、腹が減ってくるとイライラするものだ。空腹が妻の怒りを促進させているであろう事を推測し、元新人が提案した。


「何かとろうか!俺のオゴリで!」


妻の声色が激変。2オクターブはあがったであろうか。しかしその後に妻が発した言葉が、元新人の経済力をあらぬ方向へと導くこととなる。


「お寿司がいい。」


鬼ですかこの人は。結局元新人は寿司をおごる事になり、己が懐はシベリア並に寒くなった。かくして、本当の意味で「シベリア作戦」は成功に終わり、無事、妻と和平条約を締結することとなった。

何もせずに恩恵にあずかったトムに、一瞬殺意が芽生えた元新人だが、彼の財布は期せずしてシベリアなので、目をつぶることに。


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●元新人、メッセンジャーを起動。みずっち再び。


寿司を食べて腹一杯になったところで、メッセンジャーを起動した。するとみずっちがサインインしてきた。早速話しかけることに。みずっちの明日の仕事は、どうやら13時からである事がわかった。

そこで事態は更に進展していく事となる。


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●「第二の交渉(セカンドコンタクト)」開始。


この時点でトムの元新人宅二泊が決定していた。しかし同志はやはり多い方が良い。そこでこの男「みずっち」のサインイン。更にみずっちの明日の仕事は午後から。

こんな恵まれたチャンスは二度とくるはずもなく、是非とも生かしたかった我々は、慎重にみずっちと交渉する事に。交渉内容は勿論「今から来い」ただそれのみ。

今回の交渉人(ネゴシエーター)はトム。みずっちに警戒される事なく、交渉を進めなければならない。キーボードを叩く指々に緊張が走る・・・。


・・・しばらくして、トムがニヤリとしたたかな笑みを浮かべる。


どうやら交渉は成立したようだ。しかし今回も「家までの送迎付き」という、なんともワガママな条件付き。まったくみずっちという男、どこまでセコいのか。


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●みずっち、元新人宅到着。やっぱりスパロボ。


家まで往復すること約1時間。昨日に引き続き、今日も元新人宅にやってきたみずっちではあったが、ここでまたスパロボ。昨日まで3人だったレベル99パイロットが、また3人ほど増えていた。

寝ても覚めてもスパロボかコイツは。


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●元新人・みずっち・トム、合同作戦開始。


今までほぼバラバラに行動していた元新人、みずっち、トムだったが、ここにきてようやく合同作戦を開始することとなった。


Batchkoi-Factory-Nippon」サイトのタイトル画像作成である。


元新人のパソコンを用いて、交代制でタイトル画像を作成する3人。その甲斐あって、合計で8つもの画像を作成することに成功した。しかし3人は大事な事を忘れていた。


・・・たった1つのサイトにタイトル画像はそんなに必要ない、という事を・・・


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●「ピンキー交渉(エロリズム)」開始。


ト「新人さーん。」
元「ん?何?」
ト「エロDVDくれません?」
元「ああいいよ。全部持ってけ。」


交渉成立。おわり。


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●太田。


夜も白々と明けてきて、おかしなテンションになってきたメンバー。何やらトムが妙な事を口走る。


「爆笑問題の太田の動きって結構難しいっすよね。」


それから元新人、トムの二人は、「そばめしふりかけ」の太田の踊りを再現する事に。朝方に妖しくうごめく巨体2つ。ソバババーン、ソバババーンとやたらうるさい。

なぜかトムは下半身パンツ一丁だった。


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●みずっち・トム、元新人宅発。オペレーションオーバー。


しばしの休息の後、午前10時。今ようやく、2日間にも及んだオペレーションは、終焉の時を迎えていた。

午後1時より仕事であるみずっちを送る時に、トムも一緒にという事で、元新人宅を出発した三人。車内にて長いようで短かった2日間の想い出が、三人の脳裏をよぎる。


そして否が応でも蘇る、メンバー全員のおびただしいまでのダメっぷり。


休みとなると必ず、元新人宅に招集がかかるという、スパロボ萌えみずっち

次の日会社だというのに、朝方に名古屋に着いて、根付き、結局会社をサボったじ(仮)

それに同行した、大阪からの突発的招集はこれで三回目のトム

関西とはいえ、ちょっと距離が離れている為、放置され参加出来なかったばんり

更に遠かった為、行く意志も全く見受けられず、結局家でドラクエ1をクリアしてしまった

上記のような無頼者を家に招き入れ、嫁に「ちょっとやりすぎ」と言われてヘコんだ元新人


今回のオペレーションに直接的にも間接的にも関わった彼らを、自分を含めて見ていると、どうしてもこう言わざるをえない。


・・・何やってんだろ俺ら・・・


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