深夜の出来事


今回の無駄物では、特定の物、人物ではなく、実際我が家で起こった「あー、そりゃ無駄だわ」と言いたくなるような出来事を述べさせて頂く。

とある日、俺が相も変わらず畜生残業から帰宅すると、両親、友人N兄弟が既に我が家にちんざましていた。時間にして23時を過ぎた頃であろうか。隔週金曜日は我が家にて、当然の如く徹夜(朝8時過ぎくらいまで)で麻雀をやっているのである。俺は全くやらないにも関わらずだ。しかも深夜にジャラジャラと。

ここまではまあ、俺にとっても普通の週末ではあったが、最近我が家で麻雀卓を囲む仲になった女人が一人。仮にKJとでもしておこうか。彼女がいたが為に、俺は次の日仕事であるのに、かなり無駄な時間を過ごしてしまったのである。そもそも若い女人が、徹夜で麻雀をやるような両親・男友達がいる男の家にいるという時点で、「何かがおかしい」と気づくべきではあったのだが。

俺がいつも通りにパソコンの電源を入れた時・・・

「ピンポーヌ」

インターホンが鳴った。友人Kの登場である。深夜0時を過ぎた頃か。

「ピンポーヌ」

インターホンが鳴った。後輩Sの登場である。深夜1時を過

「ピンポーああああなんだこの家は!もう夜中の2時だぞ。こんな時間にピンポヌピンポヌうるせえええええええええんだよ!!ちなみにこの時の来客は友人M(みずっち)であった。当ページを見ている諸君の中にも、掲示板で見かけた事がある人がいるであろう人である。



「なんかいいアイコンない?欲しい!」

パソコンをカタカタいじってた俺の近くで、KJはいきなり口を開いた。つーか麻雀やってたんと違うんかい。まあ、アイコンくらいであれば、ネット世界を巡回すれば、いくらでも手に入るもの。彼女の欲するアイコンを次々とダウンロードして、フロッピーにおさめていく俺。

「海の壁紙とか欲しいな。」

物欲の耐えないKJ。仕方なく、またもやネット巡回し、壁紙をゲット。これで満足かと思いきや、次はこんな事を言いだした。

「海から手が出てたりしたらシュールだよね・・・」

それがシュールと感じる思考能力自体がオカシイと思うのですが。だが、この発言が発端となり、「海から手が出てる壁紙作ろう企画」は急速に進んでいった。

結局、「手をデジカメで撮って無数に張り付けよう」という事になったのだが、いかんせんデジカメの電池が切れていた。俺が諦めかけていたその時、KJは何の躊躇もなく言った。

「今から電池買って来ようよ!」

夜中の3時前に何を言い出すんだこの人は。しかも「海から手が出てる壁紙を作成」というキチガイじみた目的の為に何やっきになってますかこの女人は。俺は次の日会社だっつーの。寝るっつーの。

しかし企画は中断されず、結局電池を買ってきてデジカメにセットするハメに。しかも、手だけをうまく切り抜いて張り付けなければならないので、クソ寒い中外に出て、暗闇で二人手を撮る俺とKJ。はっきり言って変な絵ヅラです。

まもなくして撮影会は終わり、しかる後俺はフォトショップを駆使し、うまく手だけを切り抜いて、用意していた壁紙に複数張り付け、更にキャッチコピーまで考え、フォントを壁紙に張り付けました。

つーか壁紙にキャッチコピーはいらねえと思うんですが普通。

で、完成した壁紙がコレコレつくる為に俺は深夜4時までも起きていたと思うと、「人生の無駄遣いをした」と虚無感にさいなまれる事ウケアイでした。しかもこんな壁紙を「会社のパソコンに使用する」という目的でゲットしていったアナタは一体何者ですか?KJ。

あーうるせえな。後ろから「それいい!欲しい!!」とか言うな友人N兄弟。やらねえよ馬鹿野郎。



かくして俺は、4時まで起きていた為の睡眠不足が、次の日の仕事にめいっぱい影響しました。どうしてくれんだ貴様。


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