タイムマシン


※こちらでは、2002年に映画化された「タイムマシン」について、モロネタバレしております。見たくない人はここで引き返して下さい。

では、改行・・・。

























というわけで、もう一つお断り。当レビューはあくまで、2002年に公開された映画「タイムマシン」についてのみ語っております。元々の原作であるHGウェルズ著「タイムマシン」については殆ど参照してませんのでご了承をば。

時代背景は1899年。コロンビア大学の教授である「アレクサンダー」は、恋人のエマを強盗により殺されてしまい、その過去を変えるべく、4年かけて遂に「タイムマシン」の制作に成功したが・・・。

そんなところから物語が始まるわけですな。で、アレクサンダーは、早速4年前に戻り、4年前エマと出会い、を強盗に遭遇させない事には成功しますが、結局他の原因でエマを再び失ってしまいます。あ、でもね、その前にちょっと・・・



4年も年取った自分の彼氏を見て不思議に思わない彼女もどうかと。



まあ4年程度じゃ何にも変化がない人間もいるにはいるんですが。結局エマを救えなかったアレクサンダーは、「過去は変えられないのか」「答えはこの時代にはない」と考え、悩み、その答えを未来に求めるも、途中でタイムマシンが激しく揺れ、アレクサンダーは頭をぶつけてしまい、意識を失ってしまう。しかしタイムマシンは動き続け、彼が気がついた時には既に80万年も未来。



・・・と、まあここまでは面白かったんですね普通に。結局過去はそう簡単に変えられないという事、その答えを求めて未来に行く事など、「おお、どうなっちまうんだろう。」と思わせる展開にドキドキしたんですが、物語後半、期待を大きく裏切られる事になります。結果を言ってしまうと・・・



結局最後まで答え出ずじまいなにィ!?



オイオイ。それだけを楽しみにみてたのに、そりゃねえぜ。なんも解決してねえじゃん。まあ文句ばかり言っていても仕方ないので、話を先に進めることにしましょう。

そして、意識を失っていた主人公は、自分を介抱してくれたというマーラ他、エロイ族という人間達に出会う。もはや文明は失われ、原始的な生活を続けている彼ら。うわーいありがちー。まあ昔の作品が原作なんで、当時は画期的だったんだろうと譲歩するとして・・・

んで、80万年後の未来なのに、かつての文明の足跡として、色々な店の看板等の英語表記のみが遺跡として残っている為、またその英語表記を後々まで語り継いでいたという事で、都合良く英語が通じてしまう

そして彼らを狩る種族というものが存在するらしい。その種族の名前は「モーロック」。エロイ族は彼らの襲撃にただ逃げまどうばかり。マーラもモーロックにさらわれてしまったというのに、誰も「避けられない運命だ」と助けに行こうとはしない。そんな彼らにアレクサンダーは憤りを隠せず、自らマーラを助けるべく、モーロック達の根城に単身乗り込むのであった・・・。



・・・あれ?なんだこれ?



気がついたら冒険野郎マクガイバに。



もしくはインディジョーンズ〜モーロックの遺産〜とか。SF映画よどこへやら。しかる後、アレクサンダーはモーロック達に捕まり、とある部屋に放り込まれる。そこにはマーラも捕らえられていた。そしてその部屋にはちょっと怖い白い人が。

彼曰く、現在の地球を統括しているのが彼で、モーロック、そして彼らに狩られるエロイ族というシステムを作った張本人らしい。しかも彼は、アレクサンダーを知っていて、かつ彼がタイムマシンに乗ってこの時代にたどり着いた事、彼がなぜ旅をしているのかという事も全て知っていた。一体彼は何者なのか!?



映画全部見ても謎のままなんだそりゃ。



最初は、タイムトラベルをしつくして色々な事実を知ったアレクサンダーのなれの果てだと思ったんですが、アレクサンダーとの戦いになった時、本気でアレクサンダーを殺しにかかるところから、俺の中での「白い人=アレクサンダー」という等式は不成立になりました。だって、もしそうだとしたら、アレクサンダー殺した時点で自分も消えちゃうんだよね?

まあ・・・バックトゥザフューチャーのような設定だったら、過去と未来の自分同士が出会った時点で宇宙が消滅しているはずだし、ドラゴンボールのような設定だったら、過去の自分を殺したところで、パラレルワールドにいる未来の自分が消滅する事もないだろうし・・・



結局その設定自体説明されていないんで、どうにも解釈しようがないところから既にどうかと思うんですが。



「過去は変えられないが、未来を変えてやる」と、その白い人を倒したアレクサンダーは、タイムマシンが暴走するように、懐中時計を歯車にひっかけ、マーラを連れて脱出。彼らが脱出し終わった後、ナイスタイミングでタイムマシンが暴走し、モーロックの居城の時間のみすごい勢いで進み、滅亡。あれ?タイムマシン壊れちゃったじゃん。こ、これから一体どうするんだ・・・?



主人公、エマからマーラに乗り換え、ハッピーエンドうわーいって馬鹿。



結局彼は自分の世界に帰る事なく、80万年後の未来でマーラ達エロイ族と暮らすことに。なんだそれ。そんな結末納得出来るか。なんで過去は変えられないのに未来は変えられるんですか?意味わかりません。ああそうか!それで一つ謎が解けたぞ!



エマ放置なんで、何故過去変えられないかっつー謎を解く必要がなかったんダ!



なんだこの映画は。俺の貴重な時間を返せ。96分を返せ馬鹿。



※マーラはエマの生まれ変わりだから乗り換えじゃねえヨ!っていう意見もありますが、80万年の未来で生まれ変わりとか言われても全然ピンと来ませんが。顔も全然違うし。


タイムマシン見てみてえ!







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