記憶の迷宮 一章


この間好評のうちに幕を閉じた伝説の死にゲー「シャドウゲイト」のレポート。これに調子に乗った俺は、ケムコ三部作の残り2つに手を出そうと思いはじめてしまった。

そして・・・これこそ本当の元凶・・・もとい、伝説のはじまりであった、記念すべき第一作目・・・







「デジャブ 〜悪夢は本当にやってきた」



・・・・・・・・・。



・・・タイトルからして既にげんなりである。



もうこういうのは思い切りで突き進むしかないと思い、早速ゲームスタート。勢いにまかせつっつと終わらせてしまおう。







怖。



ハードボイルドっぷりを解像度の低いドット絵であらわそうと思って失敗している良い例である。そもそもハードボイルド探偵アドベンチャーという気さくなジャンル自体、当時のファミコン年代と思う様合致していないであろう事は明白なのに、このいわばホラータッチな絵をいきなり見せてどうしようというのだろうか。

しかもこのアドベンチャーゲーム、実在したエピソードを元に作られ、本数限定で販売したそうなのだ。当時のプレイヤー年齢層考えたらそんなん企画段階でポシャらせておくのが賢明だったのではと思わざるを得ない。

・・・閑話休題。ここでゲーム設定を簡潔に説明しておくと、主人公は記憶喪失の探偵。彼が見知らぬトイレで目覚めたところでスタートする。記憶喪失という、ていのいいお手軽な謎を徐々に解明していくところに面白さを感じさせたかったのだろう。当時のファミコンゲームとしては新鮮なアイディアだったのかもしれない。とにかく、目が覚めたトイレを調べてみる事にしよう。







なぜ探偵はこんなところで目覚めたのだろう。しかも腕に注射の跡、乾いた血がついている。ふむ。なかなかそそられる演出ではないか。おそらく自分のものであろう、目の前にかかっているコートを手に取った。







早速それらしくなってきた。いきなり黒いブツの登場だ。ピストル「1」と書かれているのが非常に気になるが、その重く冷たいずっしりとしたエモノを手に取る。

・・・嫌な予感が俺の脳裏をよぎる。ま、まさか・・・いやそんなはずは・・・






「つかう」













「ピストル1」













「セルフ」








あ、いや、おいちょっと待て・・・








疲れたてアンタ、今目覚めたばっかじゃ・・・








いやいやいや、そんなアメリカナイズな擬音・・・










既知感爆裂デジャブでゴー。






見たことある。絶対見たことあるぞこの展開。思い出せないっていうか思い出してはいけない既知感・・・。そうか。それで「デジャブ」か。これをプレイする前に、他の作品をプレイしてなければ、本当のデジャブの意味がわからなかったかもしれない・・・



俺の頭の中で、どこかズレていたようなパズルが今、カチリと組み合わさった。さわやかな達成感を覚えつつ、俺はただ静かに・・・ファミコンの電源を切る。



そして、同じ過ちを3度も繰り返したケムコに敬意を表し、「ケムコ三部作は二度とやるまい」と心に誓い、一人心静かに黙祷したのだった・・・。






デジャブ 〜悪夢は本当にやってきた〜
体験レポート








デジャブが欲しい!?頭わいとんのか貴様。








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