エンディング2 |
ゲネス首領との戦いに敗れ、その場に倒れたデンジー★ペキン。命の灯火も既に消えてしまっていた。これでZ作戦を止めるものは誰もいなくなったと、高笑うゲネス首領。 その時、部屋のモニターに映し出されたQTセイバー。彼女はロケットのコックピットから通信を入れてきたのだ。ロケットと共に自爆する決意で・・・ 「サヨちゃん・・・新田さん・・デンジー★ペキン」 「それに・・・お父さん・・・」 「みんな・・・さよなら・・・」 上空で砕け散るロケット。Z作戦はQTセイバーこと「やよい」の手によって失敗に終わった。人類は助かったのだ。 「おのれえ!私の15年を無にしたなあ!!!」 怒りに打ち震えるゲネス首領。その時、後方から叫び声が聞こえた。 「もうやめて!醍醐!」 刺された腹を押さえながら、ダークレディがゲネス首領の元へと歩み寄ってきた。 首 領「な、なぜ私の名前を・・・」 レディ「もう人間を許してあげて・・・」 首 領「ま・・・まさかお前は・・・!」 レディ「私の・・・最後のお願い。」 首 領「フッ、明日香は、昔からわがままだったな・・・」 ダークレディの正体が明日香だとわかり、二人は最後の抱擁を交わし、自爆した・・・。 一方、只野市上空の宇宙船内。 光一のなきがらを前に、アジャラとその他の生命体が評議会を開いていた。 アジャラの正体は「銀河連邦評議員」の一人。醍醐、やよい、光一にフォースクリスタルを渡した張本人でもあった。 彼らの目的は「銀河連邦に地球を加入させるか否か」を決めるための実験施行。突然大きな力を持った人間がどういう行動を起こすかを調べるべく、三人にフォースクリスタルを渡し、実験を行ったのである。 そして彼らの出した結論は「不合格」。実験は終了したという事である。 しかしアジャラは、とんでもない事を言いだした。 「サンプル2と3を・・・いや、やよいと光一を蘇生して欲しいカモ!」 実験終了惑星への介入は命令違反。しかも死刑にあたる重罪であると、他の評議員は騒ぎ出した。 「・・・アジャラはこの星で死んだカモ。」 アジャラの決意は固かった。そして評議員は「アジャラは名誉の戦死を遂げた」と本部に報告。アジャラは礼を言い、只野市へと戻っていったのである。 喫茶店ハッピー。マスター・サヨ・新田の三人は、未だ帰らぬ光一とやよいを待ち続けていた。 「なに、あいつらの事だ、ひょっこり帰ってくるさ!」 「なにせ、ワシの見込んだ奴らだからな。」 「そうよね!きっと帰ってくる!」 そう言いながらも三人の顔色は暗い。そこにアジャラが戻ってきて、三人に説明をした。その後、ニッコリとほほえみながら喫茶店入り口を指し示すアジャラ。そこには・・・ ただただ嬉しくて、ただただほほえむしかない三人。街の人々の、いや、地球の平和の為に戦ってきたこの「正義の味方」に、最初にかける言葉は決まっていた。 |