正義の報告書 九章 |
えー、第九章に入る前に、皆様にお知らせしておかなければならない事がございます。この「正義の味方」というゲームなんですが、なんと・・・ マルチエンディングみたいです。 えっ?いい加減つっつとクリアして売っ払いたいのに、マルチエンディングですか?さらにこのゲームをプレイしろと? という訳で非常に申し訳ないんですが・・・この「第九章」だけでは終わりそうにありませんごめんなさい! んじゃ、本編に戻ります。 ダークレディーを倒した正義の味方達は、固い握手をかわし、ついにゲネスのアジトに足を踏み入れた。同時に後ろの扉が閉まり、後戻りが出来ない事を悟ったのである。 「Z作戦が発動されました。ロケット発射まで残り25分・・・」 突然流れる基地内放送。しかしZ作戦とは一体どんなものなのだろうか? 「人類を洗脳する、特殊な人工衛星を打ち上げる」 今までゲネス幹部として忍び込んでいたダークブレードが全てを教えてくれた。事は急を要する!「こっちだ!」ダークブレードの指示を仰ぎ、作戦司令室を通って首領の元へ急ぐペキンとQTセイバー。ひとつの扉の前にたどりついた。 「この奥に首領がいる・・・」 中に入る三人。するといきなりダークブレードが、緑色の池に二人を突き落とした!一体どういう事だ!? 「ダークレディを殺しただけで、俺がナイトレイドか?フッ・・・あまいな・・・」 ダークブレードはナイトレイドではなかった!彼が怪人を倒し続けたのは、自分がゲネス首領となるために、邪魔であったからに過ぎないという。 こんだけ引っ張っておいて結局小悪党かよコイツ。 今まで散々オイシイとこばっか持っていって、やたらと目立っていたくせに、結局は単なる裏切り者。しかもロボットらしい。もうちょっといい役なかったの? そして、つき落とされたペキンとQTセイバーの眼前に、顔なじみのある人物が姿を現した。 今までペキンに必殺技チップを提供し続けてくれた、タモン博士がこんなところで何を?すると高見の見物を決め込んでいる小悪党野郎が、聞いてもいないのに口を開く。 「そいつこそ、俺やダークレディ・・・ゲネスの怪人軍団を作った張本人だ!」 みるみるうちに醜い姿に変わっていくタモン博士。彼もまた、怪人の一人として生まれ変わってしまったのだ。 「毒液怪人ドクリキッド」の出現である。それを確認するやいなや、ダークブレードはその場を立ち去った。 今まで信じていた博士と自分が戦う事になるなどと、夢にも思っていなかったペキンだった。しかし戦うしかない!意を決してドクリキッドとのバトルに突入した。 怪人の中でも最強の部類に入るという、このドクリキッドの攻撃をかろうじてかわしていくペキン! そんな時、ヤツの必殺技が火を吹いた!毒霧攻撃「リキッドスプレー!」 ・・・えっ?ガスマスクで防げるの? しかし立て続けに必殺技で攻めてくるドクリキッド。次なる攻撃は、ゾンビとなったゲネソルジャーを差し向け、こちらまでゾンビにしてしまうという「ゾンビーキッス」だ! 「行け!ゲネゾンビ共よ!」 「うげああああああああ」 「う、うわああああああっ!」 「・・・って、アレ?行っちゃうの?」 えええええーーーっ!? あ、いや、かわしたの?ま、まあいいや。 んじゃ、はい必殺技ハイパーショット。ボカーン。イカレ科学者撃沈。 ・・・。 ・・・え、えーと・・・。 おのれよくも博士をダークブレードめ許さんぞ! ドクリキッドの爆風で、閉ざされた扉が開き、先を急ぐ二人。するとどうしても開かない扉を発見。QTセイバーは、先ほど通った作戦司令室で開けられるのではと、ペキンをそこで待たせて司令室へ向かう。 画面は一転し、ダークブレードが基地内にてゲネス首領に遭遇。そこでダークブレードは、衝撃の事実を知ることになる。 「プラズマ兵器を載せた人工衛星で、世界を完全に破壊し、人間共を全て滅ぼすのが真のZ作戦だ。」 「Z作戦」は洗脳作戦ではなく、なんと人類絶滅作戦だったのだ!ウソの作戦目的を知らされ、いいように手のひらでもてあそばれていたダークブレードは憤慨し、首領に襲いかかるも、逆に攻撃を受けてしまう。 そしてその人工知能を首領により狂わされ、首領の思うがままに動かされるようになってしまった。 そんな事出来るんなら刃向かう前にやっとけよ っていう程度のツッコミはもはやこのゲームにはきかない!頑張れデンジー★ペキン!ロケット発射まで残り12分しかないぞ! そして開かない扉のロックを外すことに成功したQTセイバー。それを知ったペキンは扉を開け、先に進む。エレベーターを下り、次のブロックへと向かおうとしていたが、急にエレベーターが止まってしまった! すると上からダークブレード出現。こいつ降ってきやがった。 えーと、なんかちょっとシリアス過ぎて、ツッコミどころないんで、とりあえず普通にダークブレード撃沈。 正体バレてからというもの、本当にぞんざいな扱いのダークブレード。 彼もゲネスの生み出した被害者とでも言っておきましょうか。まあどうでもいいけど。 そしてまたもや場内アナウンス。ロケット発射まで残り9分しかない!急ごうとしていたペキンの前に現れたのは・・・死んだと思ったダークレディーだった! そしてペキンは彼女から「真のZ作戦」の内容を聞かされる。なんとしてもZ作戦をとめねば!そしてペキンは、首領の間へと向かうのであった・・・。 そしてここで最後のアイキャッチが入りました。 あああ何か最終回っぽい!ヒーローものに少しでも針が振れる人ならちょっとイイかもって思うのでは?なんて思っていると、次はCMが。ああ。最終回でもまだあるのねCM。 「不景気、失業、リストラ・・・先の見えない現代、君の実力を発揮してみないか!?」 こんな土壇場で募集してどうすんですかそんなもん。 そしてCMも終わり、デンジー★ペキンはついに、最後の扉・・・首領の間への扉の前に立っていた。ついに次回、「電磁電人デンジー★ペキン」は終焉の時を迎える! ・・・思いっきり引っ張って申し訳ございませんホントすんません。次こそ、次こそちゃんと終わらせますから。 |