友人Kその2 〜約束事〜


これまた十年来の友人、みずっちが会社にいる時に、友人Kから電話がかかってきたそうな。



「みずっち、今日マイボール作りたいから、ボーリングいかねえ?」



マイボール作ろうとしちゃうのもスゴイが、まあそれはおいといて、みずっちは快く承諾したそうな。みずっちと友人Kは無類のボーリング好きで、週に1回は必ず行くらしい。

そしてみずっちが会社から戻り、駅で待っていると、友人Kからまた電話が。



「今日やっぱりやめとくわボーリング。」



テメエで誘っておいて即刻ドタキャンかよ。



スゲエ傍若無人っぷり。その日に誘ってその日に断るような無頼者を俺は他に知りません。ホント何も考えてねえなコイツ。



もはや本能のみで動く男、友人K。



でも俺らは友人Kが大好きです。「まあ、Kだし仕方ねえか」と思わせてしまう不思議な魅力は、もはや一種の才能かと。こんだけわがままっぷりを発揮しながらも、嫌ってる人が殆どいないってのがホント不思議。







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