2008,07,08 / 19:39
元は同人ソフトで、今や書籍化・アニメ化・そして映画化と、未だに人気の衰えないシリーズです。雛見沢で次々に起こる惨劇に挑むみたいな内容なんですが・・・ごめんなさい。俺は今までこのゲームを「あーなんか萌えっぽいしー」という理由でプレイしてませんでした。ずっと気にはなってたんです。でもどうしても原作のあの絵が受け入れられなくて。んで、PS版の絵を見て「これなら何とか・・・」レベルまで持っていくことが出来たので、プレイしてみました。う、うわああああ・・・ごごごめんなさいごめんなさい。
謝るからもうちょっと日常描写を短くして下さい。出来れば
半分以上カットでお願いします。
なげえええええええんだよ。惨劇が起こるまでの日常描写がよ。なんだよこの壮大な前フリにもなってない前フリは。このゲームをすぐやめたっていう人も少なからずいるんじゃないかなーと思えるほど長い。そして
痛い。しかる後、なんで盛り上がるまでのテキスト量がここまで多いのかが判明しました。
元々サウンドノベルってのは、ごく簡単な物や事柄などを、読んで字のごとく、やたら説明的に説明する傾向にあるんです。しかしそれに輪をかけて、
このテキスト書いた人の描写がクドイのです。
例えばここにライターがあるとします。普通にライターって言えば皆さんおわかりでしょう。おそらく彼ならただのライターもこう描写するでしょう。
「人類最大の文明の利器とも言える、人間を人間たらしめる、つまり他動物との差別化を否応なしに図る事となった、火をいともたやすく作り出してしまうその装置」
と。まあ正直
決していい例えではないんですが、大体のニュアンスはつかんでいただけたのではないでしょうか。回りくどいんですよ要するに。むしろくどすぎて何のことを指してるのかわからないって時が多々あるんです。なにはともあれ、もはや苦行とも言わんばかりの、主人公たちのじゃれあい描写をやや空ろな目で見つつ、気が付けば「盥回し編」なんてストーリーに移行したっぽいので、ようやくここからだと、ストーリーに集中してみました。
ものすごいバッドエンドでしたえぇえええぇえええ。
何一つ解決してないどころか、ヒントすら垣間見えてきません。うわああああ俺こういうの好き。ここから一気に引き込まれ、次のストーリーに進むべく、前半って言っていいかわからないくらい長い前半をメッセージスキップしたんですが、な、な、なんですかこの
メッセージスキップの異常な速さ。目にも止まらぬとはまさにこの事。シナリオチャートもしっかりついてるし、こりゃーユーザーフレンドリーだと思いつつ、どんどん様々なストーリーをクリア。途中中だるみしつつも、いよいよ最終話まで来ました。
気が付けば最初のじゃれ合いを温かい目で見てる俺がいました。
あんなに長い長いと思ってたのに。なんで俺はこんな優しい気持ちでその描写を見ているんだろう。ストーリーを重ねるごとに、いつの間にやら感情移入してしまったオッサンがここに。後はもう文章を読むのにさほどの苦はなく、無事全ストーリーを終えました。このボリュームには満足です。たっぷり堪能出来ました。
いや、最近のチュンソフトのサウンドノベルよりずっと面白いですよコレ。かまいたちの夜3?忌火起草?ナニソレ?って感じです。最初の方は結構怖いし。
クケケケケケケケってのがしばらく頭に残りましたもん。あ、原作しかプレイされてない方に一応説明だけしておきますね。原作はほとんど読み物でしたが、
PS版はしっかりサウンドノベルしてます。選択肢結構あるし、その選択肢によって後半変わってきますから。一応俺の中ではサウンドノベルに定義づけられております。
・・・あ、でも最後に一つ。文句って程でもないんですが。一応このゲーム、フルボイスなんですが、主人公がヒロイン(?)のレナを説得するシーンがちょこちょこ出てきます。それがこんな感じです。
○○は××だ。だから▲▲なんだ。だから■■したらいけないんだ!わかるかレナ!だか
だからだからうるせえ。
なまじ声出ちゃうもんだからホントうるせえ。しかも声優さんがかなり熱の入った演技だから若干
「んだからっ」みたいになってるんですよあー暑苦しい。うん。文句ってほどでもなかったですね。なにはともあれ、久しぶりに思いのほか没頭できたゲームでした。「はうぅー」とか「にぱー」とか「おんもちかえりぃー」とかいう萌え語(?)は未だになじめないけどな。2つあるオープニングは必見。カッケエわあれ。
俺評価:90点/100点
2008,07,08 / 19:30
まあ超有名ソフトなんですけど、さすがに自分で操作できる武将が総勢80名以上ってんだから、長く遊べる事間違いない。実際俺はかなり長く遊んでました。なんといっても、今までのシリーズ中最高ではないか?と思われる、
ザコ敵の群がり方(PS3版は除く)。これは純粋に、敵をばったばったとなぎ倒す爽快感のアップにつながっています。エモノぶんまわせば誰かしらには当たる、みたいな。
次に特筆すべきは、武器強化の幅を広げた「素材」の追加。1面1面に素材の取得方法があり、種類を集めれば集めるほど、「能力上昇アイテムの持続時間アップ」や「ダメージを軽減」などさまざまな追加効果をつけられるようになります。「素材」プラス「武器の能力」によってこれらの追加効果が決まるので、武器集めにより一層アツくなれるようになったのは◎です。
更には、ドラマティックモードという、操作する武将が決められたいくつかのステージがあり、そのステージを全部出すには、相当人数の武将レベルをあげたりしないといけないので、今まであまり使わなかった武将を使うきっかけを与えてくれています。まあこれは逆に「
使いたくもない武将を使うハメになる」とも言えますが。
・・・とまあここまではほぼベタ誉めですが、勿論気に入らない部分もあります。まず先ほど述べたドラマティックモード。大半はさほど苦労せず、楽しみながら出せましたが、一部の出現条件が非常に厳しい。一番しんどいっていうか、唯一俺が出していないステージの条件がこれ。
「全武将の熟練度合計が2730以上。」
プレイしたことない人は、これだけでは何のことかさっぱりだと思いますので説明しますと、熟練度というのは全武将に設けられているパラメーターで、最大50まであがります。で、大体1ステージで5もあがればいいほうだと思って下さい。1つのステージは平均10分程度かかるものとします。はい計算してみましょう。
2730(必要熟練度)÷5(1ステージでの上昇値)×10(1ステージにかかる時間)=5460(分)=
91(時間)
その前に飽きるわ。
勿論近似値にもなりえない、明らかなる概算ではありますが、大体の目安にはなると思います。今あげたのが、おそらくこのゲームで一番厳しい、ステージ出現条件ですが、まだ他にも、特定キャラ3人のレベルを99にするとか、特定キャラ3人の熟練度を50にする、なんてのもゴロゴロあります。つまり全ステージ出そうとしたら、
更に時間がかかるという事。無論そのために、効率なんかを考えて、レベルが上がりやすいステージや、熟練度が上がりやすいステージ、時間効率がいいステージなんかを選出して、そこばっかりプレイするようになりますわな。
完全なる作業ゲーの出来上がりです。
・・・というわけで、長く遊べる、良ゲームであることは間違いないんですが、全部やりこみたいのであれば、相当な時間と根気を要しますので、どうぞ頑張ってください。あ、根気といえばもう一つ。処理落ちが一部のステージでかなりひどいです。呉のストーリーモード最終章「赤壁の戦い」では、
ほぼ1ステージ丸々処理落ちしてます。いやホント言い過ぎじゃなく。それに耐える根気も必要ですので、気合入れて下さいね。
俺評価:75点/100点
2008,07,08 / 00:41
まあ簡単な話、「このゲームをプレイしたものは、1週間以内に死ぬ」というゲームをプレイしちゃった主人公が、その呪いに抗うために色々やっちゃうっていう、
「え、それ、リングのモロパクリじゃん」的なゲームなわけです。パクリだろうがなんだろうが、おもしろければいいというポリシーともいえぬポリシーのもと、早速プレイしました。で、最初に思った素直な感想がこれ。
うわ。こ、ここ、怖。
いきなりのっけから廃病院ですもん。ホラーの王道じゃないですか。DSで無理して頑張ってるよ!とでも言わんばかりのポリゴンが更に恐怖心を煽ります。このゲームをもしプレイするのであれば、
絶対ヘッドフォンを用いるべし。いろんなとこから怖いっぽい音が聞こえてきます。すごい。いやーこの雰囲気、好きだなあ。で、次の感想がこれ。
うわ。そ、そそ、操作しづら。
なんすかこのたどたどしい操作性は。面白いほどに壁にひっかかります。しかも移動が主人公視点というところが、操作性の悪さに拍車をかけてます。製作側の意図としては「恐怖からすぐ逃げられないように」してるのかもしれませんが、俺としてはわずらわしいだけでした。画面タッチしながら上ボタンでダッシュとかありえねえ。生まれてこの方なったことない腕の部分が筋肉痛になりました。
しかもそれだけじゃありません。このゲームには、普通のアドベンチャーパートと、呪いのゲームパート(勝手に命名)っちゅもんがあります。呪いのゲームパートってのは、実際その「プレイすると1週間以内に死ぬ」っていうゲームをプレイするモードです。
アドベンチャーパートでは縦持ち、呪いのゲームパートでは横持ちなもんで、ゲーム中頻繁に縦やら横やら持ち替えなければいけません。これがめんどい。操作性以前の問題。
製作側は、この操作性の悪さ=演出と踏んでるかもしれませんが、実際プレイしてみたら、そんな言葉でひとくくりにされたくはないほど面倒でした。でまあ、色々と文句はありながらも
わずか4時間弱でクリアできたわけなんですが、最終的な感想が・・・
リングの劣化コピー
です。キライじゃないんですけど、なんかもっさりしてるっつーか。ストーリーはいまひとつってところでしょうか。怖くないんですよ。いや、ゲームとしては確かに怖いんですけど、なんていうかこう、
お化け屋敷的な怖さっていうんでしょうかねえ。突然大きな物音がなったり、目の前にいきなりズギャーンとお化けっぽいものが出てきたり。びっくりする怖さってやつです。
俺としては、もっと精神的に怖いのが欲しかったんですけどね。かまいたちの夜みたいな。あまりわかってもらえない例えだと「ファミコン探偵クラブ1」的な精神的な恐怖が欲しかった。精神的に怖いのはどっちかっていうと呪いのゲームパートのような気がします。あれはちょっとキました。どんどん音楽おかしくなってったり、バグっぽい表示になったり。あの雰囲気もいいです。ファミコンチックな画面ってのが余計怖い。
あ、それと、一応このゲームのジャンルはアクションアドベンチャーになるんでしょうけど、一言で言ってしまえば
避けゲー
これです。俺が一番嫌いなジャンル。幽霊っぽいものが出てくるんですが、こっちからは一切攻撃できません。向こうの動きを予測して、避ける以外ありません。主人公視点でそりゃねえだろ。何がおもしれえんだ。アクション的な評価は俺の中では最悪です。そんなくだらねえアクション要素つけんだったら、普通にサウンドノベルやってたほうがマシです。そして・・・
ここからはネタバレになりますので、読みたい方は「続き▽」をクリックして下さい 。クリア特典とか書かれてるんで、見たくない方は引き返して下さい。
続き▽