1972,01,06 / 23:31
さて、途中をかなりハショってもはや10階までたどり着いたパーティーですが、易々とここまでこれた訳ではありません。色々苦労は絶えなかったのです。その一例をあげてみましょう・・・。地下2階で、こんな敵に遭遇しました。
イヤン、可愛いん♪
ウサちゃんです、ウサちゃん。殺伐とした地下迷宮内にも、こんな愛くるしいモンスターがいたのです。戦いに明け暮れて、荒んだ心にやわらかに降り注ぐやさしい光とでもいうべきなのだろうか。なんかあまりにもかわいらしくて、殺すのはしのびないんですが、何人たりとも、我がパーティーに立ちはだかるものは全て除外していかねばなりません。涙を飲みつつ、戦う事に。ウサちゃん必死の抵抗。
「ボーパルバニーは○○をひっかいた ○○は3のダメージ」
ひっかいてきました。たった3のダメージです。アア、頑張って抵抗してるのね・・・3程度のダメージ、くらってあげ
「○○は首をはねられた!」
ウサ公ぶち殺す。
制作者にしてやられました。まさかこんなマヌケ面したモンスターに
クリティカル能力を備えさせるとは。しかも
地下2階ですよ?まだ序盤も序盤ですよ?つーか
ボーパルってどういう意味だよ?辞書調べても載ってなかったんですけど?
閑話休題。いよいよ地下10階。決戦も近いワードナからのメッセージが目に付いた。
「コントラ・デクストラ・アベニュー」・・・?どういう意味だろう?謎は深まるばかり。ひょっとしてこのメッセージ自体、ワードナの罠という事はありえないだろうか?ここにきて、心理戦に持ち込もうとでもいう、狡猾な作戦なのだろうか?
クリアしても結局謎のままだったので放置でオッケー。
こんなクダラネエメッセージはほっといて、悪い魔法使いワードナを倒しにいざゆかん・・・とはいうものの、10階はかなり複雑な作りになっています。ワープゾーンの嵐。ちょっと間違えるとすぐに10階のスタート地点へ戻されてしまいます。前のレポートでも述べたように、出てくる敵もハンパじゃありません。
例えばこの「ポイゾンジャイアント」という敵。紫色で
いかにも毒っぽいです。パーティー全員に、最大40ダメージのブレス吐いてきます。しかも
2〜4匹の団体で。レベル13のパーティーじゃ、戦士でも、最大HP100ちょっと。ましてや魔術師なんてHP二桁がいいとこ。そんなパーティーに何度も40ダメージブレス吐いてくるのは酷じゃなかろうか?
ファイナルファンタジー1のグリーンドラゴン並みですよこれは。例えがアレすぎますかまあほっといてちょーだい。
しかしこの強敵、マカニト(ドラクエで言う
「ザラキ」)が
100%で効いてしまうという軟弱っぷり。強ええんだか弱ええんだかわかったもんじゃねえ。
このような個性的なモンスターを撃破しつつ、レアアイテムもゲットしつつ、破竹の勢いで突き進んでようやくワードナのもとにたどり着いた我がパーティーのレベルは平均15。満身創痍の我がパーティーを、こんなメッセージが迎えてくれた。
キャーラッキー営業時間に間に合っじじい殺す。
こんのお茶目ジジイがぁ!怒りで我を忘れ、狂ったように扉をけやぶり、いざワードナとの最終決戦。待ち構えるワードナに斬りかかるパーティー。勝負は持久戦に持ち込まれるかと思いきや、忍者が一閃。
「ワードナは首をはねられた!」
・・・。
・・・・・・え。
戦慄の大魔術師、1ターンで撃沈。
な、なな、なんじゃそりゃ。ラスボスがそんなんでいいのか・・・チェーンソーも、シェル→デスのコンボも使ってねえぞ。なのに・・・。こんなんだったら
さっきのウサ公の方がつええじゃねえか。
ウィザードリィやってみてえ!
1972,01,07 / 23:33
なんかこう、あっという間にワードナのじじぃを倒して「ワードナの魔よけ」を奪取した我がパーティー。
あまりのあっけなさと、「元々トレボーのものなのに、なんで
”ワードナの魔よけ”なんて
勝手に自分の名前つけてやがんだこのじじぃは」という軽い怒りに、少々途方に暮れながらも、トレボーの城に戻ろうと足を踏み出したところ、とある事に気づいた。
ワードナの部屋までのワープゾーンは一方通行なのだ。
キャア!とととと閉じこめられた!?俺達はこのままずっとこの閉ざされた空間から出られないのであろうか!?これがあの大魔術師ワードナの、最後の呪いなのか!?どこかから
女神とか
精霊とかの声は聞こえてこないのか!?
「あなたたちのおかげで世界が救われました。城へ戻してあげましょう」とか。
はい。自らの
私利私欲の為の戦いにそんなもんあるわけないですね。というか
世界が救われた訳じゃないし。選ばれし勇者様と
一般人との扱いの違いに痛烈な絶望感を感じながらも、我がパーティーは最後の切り札にその全てを託した。
「マロール」
一瞬にして地下1階に到達。
なんだ楽じゃん。もう目と鼻の先じゃん。トレボーの城。早速我々はトレボーに魔よけを返して恩恵を受けようと、城へと急いだ。すると・・・
・・・え?
・・・たった・・・こんだけ?
・・・ていうか
「しけん」ってなにヨ?しかも賞与のケチくさい事といったら。は?50000gp?
腐るほど手に入る手裏剣売れば一発で手に入ります。
もうひとつの賞与の50000expだって、
ポイゾンジャイアント8匹倒せば手に入ります。え?今までの死闘の報酬が、たったこれだけ?いやいやまさか。他になんかあるよ、ね?しかしそんな俺たちの希望をものの見事にガン無視し、無常にも淡々と流れ続けるスタッフロール。え、うそ?ホントに終わり!?あ、そうそう!メッセージによれば
「かいきゅうしょう」なるものがもらえるはず!それがひょっとしたらすんごい効果を持ってるのかもしれない!
効果:名前の横に「>」っていうマークが付くだけ。以上。
・・・・・・・・・。
俺たちが「第二のワードナ」になる日もそう遠くないようだ。
・・・さて、今まで書き連ねてきたウィズレポートもこれでおしまいです。最後に確認のため、もう一度言っておきます。ウィズは決してクソゲーではありません。
ちょっと馬鹿ゲー入ってるかも知れませんがね。あ、クソゲーじゃないって言えるのは、あくまで
ウィズ1〜3、5、ウィズ外伝1〜4においてです。ウィズ6とか7とかは知らん。
それともう一つ。このレポート見てる人は、
「げ、ウィズ1ってスゲエキツイゲームじゃねえの?」とお思いかもしれませんが、その逆です。はっきり言って
ヌルゲーです。だって、いくらそのシステム、マップ、ストーリーを熟知しているからといって、
たった1日でクリア出来るようなRPGが他にありますか?
ウィザードリィやってみてえ!