2009,05,28 / 18:32
「見覚えのないトランクを開けた男はそのまま気絶してしまい、二度と目覚める事はなかった。なぜ?」のように、結論が先に出てて、その過程を推理するというゲーム。
推理方法は、Q&A方式。あらかじめ用意された語群の中から「トランク」+「大きい」=「トランクは大きかった?」といった感じにQを作り、それに対するAが「はい」「いいえ」「関係ない」で表示される。
このQ&Aを繰り返していき、真相に近づいていく。最終的には複数用意された設問に全て正答すると、その謎はクリアになる。「すばらしい質問」を見つけると、重要なキーワードが解禁となり、またそのキーワードに関して掘り下げる事が出来、徐々に真相に近づいていく・・・
いやこのシステムは素直に面白い。徐々に全貌が見え出してくるという心地よさはなかなかのものである。物静かな語り部が淡々と謎を出していくその雰囲気も悪くない。
しかし、このシステムを素直に楽しめるのも、最初のほうだけかもしれない。というのも、真相がわかった時に答える設問を見ると、大体謎の全貌が見えてきてしまう。
つまり、Q&Aを繰り返す事なく、謎が解けてしまう。また、設問に答えるためのQ&Aだけを選択するようになってきてしまい、まさに本末転倒。徐々に真相に近づくより、つっつと設問見てあらかたの真相つかんだほうが楽に進むのである。
また、この「謎解明のために答える設問」とやらが無茶。例えば最初の問題「残ったリンゴ」。
「カゴに入ったリンゴが6つあり、少女が6人いる。1人1つずつリンゴを取ったのに、かごにはリンゴが1つ残っている。なぜ?」
というこの謎。答えは「6人目がカゴごと持っていった」なのだが、この謎をクリアするために答えねばならない設問の仲に「
カゴはどんな特徴を持っていたか」というものがある。
・・・いやそれ直接関係ないじゃん謎に。
設問の答えは「かわいい」である。カゴが可愛かったから、6人目の女の子が気に入ってカゴごと持っていったと、一応動機付けにはなってるが、「カゴごと持って行った」という答えがわかっていても、Q&Aの中で「カゴが可愛い」という答えを見つけ出さないと、設問に答えられず、謎を解明したことにはならないのだ。
これが結構もどかしい。「へっへーん謎読んだだけで答えわかったぜ」と優越感に浸っても、
設問に答えられなければクリアとならない。もー気持ち悪いしめんどくさいし。
また、1つの設問には選択肢がいくつかあり、その中から正しい答えを選ばなければならない。選択肢の中には、ミスリードを誘うようなものがあるのだが、それがミスリードになりきってないというか、その組み合わせによっては「これでも辻褄があうじゃん」というものがある。
でも、このゲームは「
例え辻褄があったとしても、こっちが用意した答えを導き出さないとダメ!」という理不尽な強引さを持ち合わせているため、ジレンマにもだえる。そしていくつかの設問に答え、一つでも間違ったものがあると、「もう少しですね」などのメッセージが出て、MEが流れる。このMEがキャンセルできず、これまたイラつく。
問題も謎と呼ぶのはちょっと抵抗があるような、しょーもないものが結構多い。登場人物が実は人じゃなくて動物でしたーとか、人は人でも死人でしたーとか、
小学生のいじわるクイズレベルの謎が決して少なくない。CMでやってるような、ウミガメのスープや、トランクの謎レベルの問題はほとんど皆無っていうか、この2つ以外にあったっけな?
・・・ていうか、また「ウミガメのスープ」ですか?これ、
何十年前の話だよ。そして何度テレビやゲームで使い古された事か。いい加減見飽きた。
と、実はまだ書き足りないくらいだが、もうちょっと煮詰めれば面白いものに仕上がると思うんだけど、実に残念。3500円に多くを望んではいけないが。
俺評価:50点/100点
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でも出てまだ一週間くらいしかたってないから、さすがに525円にゃならんしょ。結構人気あるみたいだし。あとクリアしてもメガネ小僧ばりの推理力つきませんでした。
はっきりいってない。でも使い古しの問題が一番いい問題ってこと自体に問題あると思いませんか。なので2には見向きもしませんでしたワーイ。
面白そうだな500円台になったら買ってみるかな