2005,10,13 / 21:00
つーことでどうも。ここ十年以上体操隊形に開いてない元新人です。
この間、嫁と二人で東京→横浜に行ってきました。俺がネットはじめた当時からのネット仲間夫婦がお子さんを授かったってんで、一目見に行こうという事で。この友人夫婦、俺らの間で旦那が
「アジア系ちっちゃい闇ブローカー」、嫁が
「妙に立場が弱い小動物」という思い切った俗称があったんですが
「小動物がさらに小さいモン産んだらしいぞ」とか
「闇ブローカーが子供を育てるなんて反則だろ」とか
「あの二人が子供をあやしている姿、想像できるか?」とか
嫁と二人で新幹線の中で散々な事を言いつつ、気がつけば東(中略)もう一人別のネット仲間と合流し、友人夫婦宅に到着。さーて笑う準備はいつでもできてんぞ。来るならきやがれ。
俺らがはじめてオフで知り合った時の話なぞをしつつ、赤ん坊をあやしつけている友人夫婦二人。それをじっと見つめる俺。
・・・わ、笑えねえ・・・
おかしい。闇ブローカーと小動物が子供をあやしているという、明らかに俺の中ではすこぶる滑稽に見えるはずであろうその光景を見て微塵も笑えない。むしろ友人夫婦に赤ん坊をプラスした3人の間には、どこかほの優しいオーラのようなものが見えるような気がしないでもない。
く、くそう。このままでは東京まで来た意味がないなどと、おびただしく的外れな目的意識を持ちつつ、「うわ、お前が笑顔で子供をあやすなんてキモ!」などと茶々を入れてみると、こちらを見てすこぶる落ち着いた口調で言葉を発する闇ブローカー。
「俺、子供好きなんだよな。」
普段であれば悶絶モノの大爆笑の後「お前が言うなお前が!」などとツッコミの一つも入れようセリフのはず。なのにこのしっくりくる感覚は何だ。その短き文章になにやら神聖なものまで感じてしまう始末。
な、なんだ貴様のそのさわやかな照れ笑顔は。や、やめろ・・・そんな貴様には到底似合いそうもない表情を俺に向けるな。俺とお前は類似品っていうか、お互い合同条件すら軽く満たしていたはずだ。
こ、子育てとはかくも人を変えるものなのか・・・
しかる後、俺たち3名は、5ギガヘルツくらいの強烈な幸せ電波を放っていた友人夫婦の家を後にした。どうやら俺も少し汚染されてしまったようだった。
「たまにはパチンコの勝ち分を一気に放出して、嫁に服でも買ってやるかな・・・」
などと、通常であれば
第二次世界大戦当時に各国兵隊達が受けたであろう拷問を受けようが言わないであろう事をポツリと友人に言ってしまったのだから。
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