2008,07,10 / 22:17
基本はやっぱり1と2と同じ(1は
コチラ、2は
コチラを参照)。しかし
なぜかしらPS3で発売。ユーザーを一気に引き離してくれました。新要素も特筆すべきもんがあまりなかったりするんですが、一番大きいのは、「ウェポンマスタリーの廃止」と「逆界賊」「EXP増加屋の重複可能」です。
今まではウェポンマスタリーをあげて覚えていた特殊技ですが、今回は魔ビリティ屋でマナを支払って覚えることになります。しかし上位の技はやはり、キャラが育ってないおよび、上級職についてないと覚える事は出来ません。また、習得済みの技を、魔ビリティ屋でさらに強化することも可能になりました。
次に逆界賊。アイテム界に出現する界賊を倒すと、界賊船が手に入ります。これを使用して、アイテム界に逆界賊する事が可能になりました。アイテムをさらに強化する事が出来たり、イノセントがわんさといたり、レアアイテムを取得できたりします。
そして最後に「EXP増加屋の重複可能」。今までは1つの武器に、どんだけEXP増加屋を入れても、取得経験値は4倍までしかあがりませんでしたが、今回からは重複できるようになり、武器に全部EXP増加屋を入れたらなんと
取得経験値が最大97倍。
とんでもねえです。経験値1のスライム倒したら97入るんですよ。なんだよその経験値のインフレ(注:スライムは出てきませんけど)。前作に引き続き、修羅の国も存在するんで、ある程度強くなれば、経験値稼ぎ場でさらにガンガン強く出来ます。しかも重複可能のおかげで、最終的には
ものの数分でレベル1キャラがレベル9999に。
ちょっとそれはやりすぎ。前作、前々作に比べてかなりのヌルゲーに仕上がってます。俺としてはプラスなんですけど。しかし今までのシリーズと違い、特殊技の習得、強化などにマナを使用するため、最後までマナ不足に悩まされます。またストーリーもやはりあってないようなもの。2よりはマシだけど1のほうがまだマシってところでしょうか。ストーリー重視の人に優しくないゲームです。
1と2をプレイしている人にはちょっとうれしい隠しキャラや音楽、PS3ならではのダウンロードコンテンツ(有料)など、遊びつくそうとするとキリがないのは変わらず。これ1本でソフト5本分くらいは遊べるんじゃないでしょうか。
俺評価:85点/100点
2008,08,26 / 00:59
PS2版、PC版PSUの続編?みたいなんですが、システムは多少違うようです。モンハンと比較する人が多いようですが、俺はこっちの方が単純で好きですね。レベル制だし、素材とか一切ないし。ドリキャス時代のPSOからプレイしてる俺としては、思い出補正かかってるのは明白ですけども。
結局はとにかくダンジョンに潜ってガシガシレアアイテム集めるちくちくアクションロープレなんですけど、武器の種類がとにかく多い。両手剣、片手剣、両手ダガー、片手ダガー、槍、杖、ライフル、ショットガン、グレネード、ハンドガンなどなど。こんだけありゃ、自分のお気に入り武器も見つからないわけがない。ちなみに俺のお気に入りは拳なんですけども。
しかも格闘武器に至っては、1つの武器にスキルが数種類用意されていて、そのスキルごとにモーションも変わってきます。さらにスキルにレベルが設定されており、使い込むことでレベルがあがり、モーションが追加されるなど、とにかくスキル上げが楽しくてしょーがなかったり。やりこんだらキリがなかったりします。銃火器系にもスキルの代わりにバレットってのがあるんですが、モーション変わるわけじゃない追加効果なので、面白みには欠けるかも。
武器自体もかなりのグラフィックが用意されていて、ハリセンやバラ一輪、さらにはロボピッチャなど、ネタ武器も豊富にあったりするんで、否応にも武器集めに燃えます。いやむしろ萌えます。
そして肝とも言えるのがキャラクターメイキング。このゲームほどキャラに愛を持てるものはないんじゃないかという程。顔や服装などは勿論の事、プロポーションも設定出来、ゲーム中にもビキニや着ぐるみなど、外見をさらに変えるアイテムもちょいちょい出てきます。かわいらしい萌えキャラから、
単なる変態オッサンまで自由自在。種族も3種類から選べて、職種も最終的には8種類になり、いつでも転職出来るようになります。
職業によって、肉弾戦中心、テクニック(魔法)中心、後方支援中心、オールマイティーなど戦い方にも違いが出てくるのがこれまた面白くて、何人もキャラを作りたくなります。そしてマルチプレイで友達とプレイしたくなるんですよねーこれが。ネタ武器とか見せたくて仕方なくなってくるんですよねーこれが。
勿論ソロプレイも出来、NPCとパーティ組んでダンジョンに潜れますが、このNPCが全然仕事しません。折角ガンマスターになって後ろからちくちくダメージ与えようとしても、こちらが敵に近づかないと、その場で棒立ち。ライフル持って至近距離から敵をうつなんてバカみたいな事しなければNPCは戦ってくれません。こちらが罠にかかっても助けてくれません。ひたすら棒立ち。なんだこれ。NPC3人より、人間1人のほうが絶対楽。よってやはりマルチプレイしたくて仕方がなくなります。
・・・なので、一緒にプレイできる友人がいない環境では、マイナス15点ってところでしょうか。面白いんですが、ネットプレイできないのはやはり痛い。1度だけオッサン3人でプレイしましたけど、これヤバイです。止まらない。気がついたらファンタシースター合宿みたいになってました。
あ、それと、PSOやってた人には、ちょっと懐かしくなる武器やエネミーなんかもいます。ちょっと切なくなる事もありますが・・・
俺評価:75点/100点(ソロプレイ時)
2008,10,28 / 19:56
なんか若干需要がありそうなんで、結構マジメにレビュー書いてみました。若干攻略も入ってるかも。
■良い所
ひとつ。小隊編成システム。今回コスト制を廃止して、3機しばりにした事で、編成の自由度が増した。主役級キャラ1体+精神コマンド役2体でもいいが、ここはひとつ、主役級キャラ3体なんていう編成してみるのもおもしろい。
アムロ、クワトロ、カミーユなんていうニュータイプトリオを1小隊に編成して、避けまくりながら敵陣につっこむのもアリだが、マジンガーZ、グレートマジンガー、グレンダイザーなんていう編成はいかがか。後半になると、全体攻撃のダブルバーニングファイヤーでザコ3機編成を蹴散らしつつ、トリプルマジンガーブレードでボスキャラのHP削りなんてのも難なくこなせます。
ひとつ。恒例の鬼MAP兵器ユニット+幸運で資金ガッポリ、ザコ敵さっぱり。これこそスパロボの醍醐味でしょう。いいから早いうちから、最低でもニルバーシュの武器MAXまであげとけ。41話でたった2ターンで資金60万近く稼げるから。全滅プレイには必須ですな。今回の全滅プレイはPPも引き継ぐから、いいからやっとけ。
ひとつ。クイックロードがアホほど早いです。命中率80%ではずしやがったコンチクショウ。はいリセーット。はいロード2秒。早。ホントにこれDVDロムかよ?これなら30%の命中率でも粘れます。
ひとつ。周回プレイ。資金とPPとBS(強化パーツやユニットを購入可能)を引き継ぎます。2周目は50%、3周目は75%、4周目は100%。参考までに、全滅プレイほとんどせずに1周目をクリアしたら、2周目に最初から資金1000万ありましたワーイ。しかも主人公2人ともクリアすると、ユニット改造限度が10段階から15段階に。
ひとつ。やっぱり戦闘アニメ。シリーズ重ねるごとに凝ってくるねえこれは。無論オンオフは戦闘ごとに決められるし、早送りや、途中でカットなんてことも出来ます。
ひとつ。HP10万越えといううんざりするボスがあまり出てきません。終盤あたりでちょろちょろ出てくるくらい。今回熱血覚えるレベルが各キャラ遅いからっていう理由でしょうか。
■悪い所
ひとつ。小隊編成システム。折角考えて考えて組んでも、話ごとにイベントでユニットがひょいひょい抜けるもんで、小隊がホイホイ崩れちゃいます。その都度組みなおさないとあかんので、小隊名とかつけても意味ねえだろこれ。もっとやりかたなかったんかい毎度毎度。
ひとつ。相変わらずダラダラ長えなこれ。今回は60話。例によって最後の10話くらい、敵がわんさか出てきます。うんざりする程。時間かかってしゃーない。周回プレイありきで作られてんだから、もうちょっとさっくり終わってもいんじゃね?
ひとつ。SRポイントいらね。○ターンで○○を倒すとか条件満たしたらもらえるポイントなんですが、今回この恩恵は全キャラにPP+25だけ。隠しユニットもほぼないし。このポイント取りすぎると、難易度があがっていきます。でも周回プレイ重ねると、取りたくもねえのについ早いターンで敵を全滅させてとっちゃったり。とらないためには規定ターンまで待つみたいな無駄な時間を要する。
・・・だったら最初から難易度設定できるようにしといたほうが早くねえか?
ひとつ。中途半端にしか飛ばせないイベント。アドベンチャーパート(とでもいえばいいの?)の会話はズガーンと飛ばせるんですが、バトルパートのイベントはスキップさせても節目節目で演出見せられます。全部一気に飛ばせて欲しかった。何度もコロニーレーザーもどきのクソ長い演出を見せられるのはどうかと。
ひとつ。アドベンチャーパート(?)の会話がなげーなげー。話が入り乱れすぎてるから長くなるのは必然なんでしょうけど、それにしても長い。これ全部飛ばしたら、半分くらいの時間で終わんじゃねーの?ってくらい長い。飛ばしたら飛ばしたで何のこっちゃわからないし、新ユニットの加入もわからんくなるから、一度は全部見ておかないとあかんし。
ひとつ。今回ラーニングがない!なんでなくなった!その代わりに強化パーツとして「戦技マニュアル」があるが、パーツスロット1つ使うのは痛い。
ひとつ。すぐやられそうな雑魚キャラに限って「援護防御」持ってたりする。敵フェイズ時、見逃してると勝手に援護防御して勝手にやられてるなんて事がザラ。俺はわざと違うスキル上書きして消してました。レディコマンドで援護防御したらそりゃ1回か2回ですぐやられるわな。
■その他
ひとつ。結局優秀なALL武器持ってるユニットばっかり育つんだよねえ。ザコキャラ3機単位でガンガン落とせるユニットが。ダイターン3なんて対ボス専用じゃん。
ひとつ。今回隠しゲームオーバー演出が多いらしいです。バルディオスのそれは見ましたが、まさかあれを再現するとは・・・いやあ嬉しいねえ。
ひとつ。相変わらずキラが入るタイミングが遅すぎやしねえかい?もちっと早く入って欲しいよたまには。
ひとつ。敵も3機編成で来るため、絶対数が多い。よって各ユニットの気力がガンガンあがるので、気力アップ系のパーツやスキルがあんまり役に立たないような。FAITHの証とか誰にもつけてねえし。
ひとつ。やっぱりおっちゃんゲーマーには、
どいつもこいつも乳でけえアニメは受け付けられません。ごごごごめんなさい。
ひとつ。スパロボ久しぶりって人のために。PPってのは敵倒すと手に入るポイントで、これを消費する事で、キャラのパラメーターを伸ばせたり、スキルをつけられたりします。
ひとつ。一応スキルの種類をさわりだけ。
・集束攻撃:ALL武器使った時のダメージ軽減をある程度減らす。
・再攻撃:攻撃→反撃の後、もう一度攻撃可能。しかし技量による。
・Eセーブ:武器のエネルギー消費を80%にダウン。
・・・というわけで、良い所、悪い所書きなぐりましたが、自分の中ではシリーズ中3本の指に入るくらい楽しめてます。もうかれこれ四周目に突入。気がついたら毎日やってるくらいハマってます。でもまあさすがに四周もしたら飽きてきましたけどね。
俺評価:85点/100点
2009,05,28 / 18:32
「見覚えのないトランクを開けた男はそのまま気絶してしまい、二度と目覚める事はなかった。なぜ?」のように、結論が先に出てて、その過程を推理するというゲーム。
推理方法は、Q&A方式。あらかじめ用意された語群の中から「トランク」+「大きい」=「トランクは大きかった?」といった感じにQを作り、それに対するAが「はい」「いいえ」「関係ない」で表示される。
このQ&Aを繰り返していき、真相に近づいていく。最終的には複数用意された設問に全て正答すると、その謎はクリアになる。「すばらしい質問」を見つけると、重要なキーワードが解禁となり、またそのキーワードに関して掘り下げる事が出来、徐々に真相に近づいていく・・・
いやこのシステムは素直に面白い。徐々に全貌が見え出してくるという心地よさはなかなかのものである。物静かな語り部が淡々と謎を出していくその雰囲気も悪くない。
しかし、このシステムを素直に楽しめるのも、最初のほうだけかもしれない。というのも、真相がわかった時に答える設問を見ると、大体謎の全貌が見えてきてしまう。
つまり、Q&Aを繰り返す事なく、謎が解けてしまう。また、設問に答えるためのQ&Aだけを選択するようになってきてしまい、まさに本末転倒。徐々に真相に近づくより、つっつと設問見てあらかたの真相つかんだほうが楽に進むのである。
また、この「謎解明のために答える設問」とやらが無茶。例えば最初の問題「残ったリンゴ」。
「カゴに入ったリンゴが6つあり、少女が6人いる。1人1つずつリンゴを取ったのに、かごにはリンゴが1つ残っている。なぜ?」
というこの謎。答えは「6人目がカゴごと持っていった」なのだが、この謎をクリアするために答えねばならない設問の仲に「
カゴはどんな特徴を持っていたか」というものがある。
・・・いやそれ直接関係ないじゃん謎に。
設問の答えは「かわいい」である。カゴが可愛かったから、6人目の女の子が気に入ってカゴごと持っていったと、一応動機付けにはなってるが、「カゴごと持って行った」という答えがわかっていても、Q&Aの中で「カゴが可愛い」という答えを見つけ出さないと、設問に答えられず、謎を解明したことにはならないのだ。
これが結構もどかしい。「へっへーん謎読んだだけで答えわかったぜ」と優越感に浸っても、
設問に答えられなければクリアとならない。もー気持ち悪いしめんどくさいし。
また、1つの設問には選択肢がいくつかあり、その中から正しい答えを選ばなければならない。選択肢の中には、ミスリードを誘うようなものがあるのだが、それがミスリードになりきってないというか、その組み合わせによっては「これでも辻褄があうじゃん」というものがある。
でも、このゲームは「
例え辻褄があったとしても、こっちが用意した答えを導き出さないとダメ!」という理不尽な強引さを持ち合わせているため、ジレンマにもだえる。そしていくつかの設問に答え、一つでも間違ったものがあると、「もう少しですね」などのメッセージが出て、MEが流れる。このMEがキャンセルできず、これまたイラつく。
問題も謎と呼ぶのはちょっと抵抗があるような、しょーもないものが結構多い。登場人物が実は人じゃなくて動物でしたーとか、人は人でも死人でしたーとか、
小学生のいじわるクイズレベルの謎が決して少なくない。CMでやってるような、ウミガメのスープや、トランクの謎レベルの問題はほとんど皆無っていうか、この2つ以外にあったっけな?
・・・ていうか、また「ウミガメのスープ」ですか?これ、
何十年前の話だよ。そして何度テレビやゲームで使い古された事か。いい加減見飽きた。
と、実はまだ書き足りないくらいだが、もうちょっと煮詰めれば面白いものに仕上がると思うんだけど、実に残念。3500円に多くを望んではいけないが。
俺評価:50点/100点
2011,07,22 / 20:42
まずは、さすがはPS3といったところ。敵がわんさか群がり、そこを一気に吹き飛ばす爽快感はこのゲームの醍醐味。
しかも今作は今までと比べて、マップがやや小さめになっていたり、足が遅い武将も印「移動力上昇」を装備することで、馬がいらないくらい足が早くなるので、移動に関するストレスが激減している。今回の赤兎馬は空気。
ストーリーモードでは操る武将が決まっており、かつひとつひとつのステージが長め。じっくりやるのにむいているのに対し、クロニクルモードは、好きな武将でお手軽にサクサク進める感じ。
そして今回のやりこみ要素は、武器集め。DLCも含めると、40種類以上もの武器があり、装備する武器により、武将の攻撃モーションが変化。扇をもって軽やかに舞う許?など、今までありえなかった事ができるようになった。
しかも武器は一度に二種類装備出来、かつステージ中いつでも装備変更が可能。好きな時に好きな攻撃モーションを使える、かつ武器を切り替えて攻撃をつなげられるので、攻撃の自由度が高くなっている。
・・・が、その反面、新武将を操作可能になった時のワクワク感が弱まった。一応武将により、別々のEX攻撃があったり、無双乱舞が2種類あったりと、違った個性を持たせてはいるが、攻撃モーションが武器によって決まるので、武将より武器の重要性のほうが高く感じた。
そして、ストーリーモードではオンラインもオフライン協力もできないもどかしさ。長いステージであればあるほど、協力してほしい!って思うので、この仕様はやや残念。まあクロニクルモードでも多少長めなステージがあるので、そっちで楽しめばいいのだが。
そしてあまり意味のない「絆」システム。クロニクルモード専用のこのパラメータは、増えれば絆が増えた武将を戦友として戦場に連れていくことが出来るだけ。あとはギャラリーを埋めるための存在。正直いらない。強力な武将を戦友として連れていっても、横から敵武将かっさらわれて悔しいだけと思うのは俺だけではないはず。
しかし、総合的には無双シリーズの中でもかなり上位に食い込んでいるのではないか?と思える楽しさ。何も考えずにプレイして、2000人斬りを果たせたのは今作がはじめて。爽快感はトップクラス。無双ファンにはおすすめできる一品である。
俺評価:90点/100点