2008,05,05 / 02:38
この間実家に行った時、懐かしいものを見つけた。それは・・・一本のカセットテープ。
「My Best」
汚い文字で書きなぐられたそれは、まさに俺が大学の頃に作ったカセットテープだった。
「俺もテニスやりたいから、一緒のサークル入ろうぜ。」高3の時に一番仲良かった友人の言葉。
「みんながどう思ってても、私だけは先輩の味方だから。」部長としてのサークル運営に悩み、落ち込んでいる俺に、優しく微笑んだあの子。
「お前くらいだぜ。俺に歯向かってきたやつは。」ぶっきらぼうながらも、少し照れたようで、それでいてちょっと嬉しそうだった先輩の顔。
様々な思い出が浮かんでは消えた。酸いも甘いも今となっては全部良き思い出。捨て去る事なんて絶対出来ない、そんな思い出が浮かんでは消えた。
俺の青春が凝縮された、そんなカセットテープ。静かにプレーヤーに挿入し、再生ボタンを押す。俺は当時、どんな気持ちで、この青春の塊を聞いていたのだろうか。
・・・ん?アカペラ?ゴスペラーズかな?
ズンズンズンズンズンズンズンズンズッチャーズッチャーズッチャーテケテケテケテケ・・・
まっさーこねーちゃん目が細い女
目を開けていてもつぶってるー!ヘーイ!
安田のネーチャンブサイクー!ブサイクー!
・・・所詮俺の青春なんてこんなもん。
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