2009,05,25 / 19:46
かつて一世を風靡した「シブがき隊」をご存知だろうか。1981年から88年まで活躍したアイドルユニットで、解散して20年以上たった今でも、かつてのメンバーは芸能界で活躍している。
薬丸裕英は「はなまるマーケット」にて朝の顔になっているし、本木雅弘はアカデミー賞を受賞した「おくりびと」の主演男優でもあったし、布川
とにかく活躍してるのだ。
彼らのバックバンドも「シブ楽器隊」などという、
ほーおんもしれえなあテメエな専用の名前がつけられていたりと、当時はかなり人気を博したものだった。
そんな彼らが歌っていた曲も当然のごとくヒットしていたが、今思うとなぜこの曲が売れたのか、いささか疑問符であり、「まあ昔だからね」としか言いようがないのである。
ではまず、彼らのデビュー曲(だっけ?)「NAI!NAI!16(シックスティーン)」の一部歌詞をご覧頂こう。女の子からラブレターを貰った男の妙な交換条件がそこには書かれている。
授業中に手を上げて俺を好きだって
もし言えたら 抱いてやるぜ
かなり難解な条件をつきつけてきます。
ラブレター渡しただけでこんな条件つきつけられて、かつ抱いてやるぜとか超上から目線。多分俺が女だったら、ラブレターは燃やしてくれて結構と、
即刻なかった事に。
今後紹介する歌全般的に言える事だが、どうも彼らの歌の主人公は「お前、何か勘違いしてねえか?」という行動に出やすい傾向があるようだ。そして基本上から目線。
では次に「100%…SOかもね!」の歌詞を抜粋。
いつも夢見ていたよ もし
君とキッスできたら 俺
街中を逆立ちしたまま
Love Love I Love You
叫んでもいいぜ
すげえ迷惑。
余計な事すんな。彼女に何のメリットもあったもんじゃねえ。キスさせたらさせたで街中逆立ち男にギャーギャー騒がれるハメに。ハイリスクノーリターン。
しかも「叫んでもいいぜ」とこれまた若干上から目線。なんだよその「叫んでやってもいいんだぜ」的な物言いは。勘違いもはなはだしい。挙句の果てには
胸のあいてるシャツはもう
ちゃんとした誘惑なんだぜ
Love Love I Love You
我慢できないよ
逃げてー!彼女逃げてー!
もう早速変な目で見られちゃってるよー!しんぼうたまらんっぽいよー!手遅れになる前に早くー!
そして次の「Zokkon命」で、主人公は更に訳わからない方向へと進んでいく。
遊び上手と 噂された(Baby俺さ)
何を言っても 疑うなら(Baby見てな)
波に揺られた 月をやるぜと
ジーンズのまま 海に飛び込む
うわあああああんおかあさーん、この人日本語通じないよー。
もうやってる事が支離滅裂というか何の根拠もないというか。
「なんだよ俺が本気じゃないとでも思ってるのかよーし見てろじゃあ波に揺れてる月やっからよバッシャーン」
何をどう間違えたらこういう
証明方法の食い違いを起こせるのか。完全に脳がアレしてる人じゃないかこれじゃあ。
そしてやはり例に漏れず、多分彼女からしてみたら迷惑なだけのような気がするのは俺だけだろうか。しかし彼らは後期にはこんな歌を出している。
「スシくいねえ!」
ようやく
ぶっこわれてた思考回路が正常に戻りつつあるようだ。そうだよ。おとなしくデートでスシでも食ってろよ。今までしてきた事の中では一番現実的だ。
どうぞ泣かないで キスあげるから アガリ!
あ、どうあがいても
上から目線は変わらないのね・・・と散々述べてきておいてなんだが、当然のごとく、別にシブがき隊が作詞してるわけではない。
勘違い行動ばかり引き起こしている主人公を描いた張本人は「チャラヘッチャラ」でおなじみ「
森雪之丞」である。げ。
森雪之丞といえば、他にも様々な名曲を生み出した名作詞家じゃないか。あらためて作詞家ってすげえと思った。
名曲だけじゃなく、こんなぶっこわれた歌詞まで書けるとは・・・
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この手の歌詞にツッコミ企画ものは今後もシリーズ化してくださいまし。ええ、是非。