1971,01,02 / 21:11
主人公は王家の血を引く男。彼が魔法使いドルイドの予言に従い、悪魔達の棲む、暗雲立ちこめる居城「シャドウゲイト」に乗り込むところから物語がはじまる。
今まさにシャドウゲイトに侵入せんと門の前に立つ主人公。ドルイドの話によると、
「ワーロックという悪い魔法使いが、シャドウゲイトと呼ばれる城で、タイタンの中でも最も恐ろしいとされる、ベエマスの眠りをさまし、この世を支配しようとしている」との事。
・・・なるほど・・・
・・・えっ?ていうか・・・
ベエマスって何よ?
いやその前にタイタンって何よ?
するってーと何かい。こっちは敵の正体すら教えてもらえずに、ただ乗り込めって事ですか?そんな無茶なドルイドさん。まあいいや。とりあえず門のドクロからカギを発見し、中に入ることにした。
するとギョロリとした目がこちらを睨み付けて消えた。なるほど。大したご歓迎だこと。そう易々と目的をなしえる事は出来そうにもない。主人公は武者震いしながら一言。
「私の勇者としての血が騒ぐ!」
「王家=勇者」という、なんとも安易な血筋完成。
先ほど入手したカギにて正面の扉をあけ、中に入る。するといきなりアイテムらしき書物を見つけた。
いきなりこんなところに奉ってあるとはねえ。とにかく手にしてみようと思ったその瞬間・・・!
ガコン!
足下の床が無くなり、ぴゅうううううと落ちていく主人公。くそう、落とし穴か!そう易々と先には進ませてくれなさそうだ。とりあえず落ちた先にどんな事が待ちかまえているのか、想像もつかないな。
・・・あれ?
いきなり死んでるやん。
うわっちゃあやられた!それは確かに想像つかなかった!落とし穴から先に進めるかと思ったよ!まさか序盤も序盤でいきなり死ぬ罠が配置されてるなんて!いやいや、落とし穴は想像つかなかったが、これくらいの無茶な苦労はあらかじめ覚悟していた事。落ちる前からコンティニュー出来る事だし、これくらいではめげないゾ!
とりあえずこの本は無視して、先に進んでみる事にしよう。うんそうだ、それがいい・・・と、先へと進んでいくと・・・
うわっ。いきなり目の前が真っ暗。どうやら手に持っているたいまつが消えてしまったらしい。ここは落ち着いて、火をつけ直せばいいんだよな。
・・・あれ?
また死んでるやん。
いやそれはないわ!ただたいまつの火が消えたってだけで、
あわてて足滑らせて壁に勢いよくぶつかって死亡て!そんなすぐいっぱいいっぱいになるような野郎が勇者語るなナス!
わかったわかった。たいまつを頻繁に使って、とにかく火が途絶えないようにすればいいんでしょ?まったく世話のやける勇者だなオイ。・・・しかしそれだけでは終わらなかった。
化け物がいるらしき部屋に入り、炎吐かれて焼けこげる主人公。
鮫のいる湖に足つっこんで鮫に食われる主人公。
はしごがあると思ったら無くて、これまた穴に落ちて死する主人公。
・・・・・・・・・。
まさにアドベンチャー界のスペランカー。
そうでした。「手順間違えると二度とクリア出来なくなる」という壁に加え、もう一つ壁があった事をすっかり忘れてました。そう、このゲームは、当時新しいジャンルを生み出した伝説のゲームだった事を。
「死にゲー」というジャンルを。
小学生が作ったテキストアドベンチャーじゃないんだからよ全く。
※今日の逝っちゃった回数・・・5回
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シャドウゲイトやってみてえ!
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