ワードナの部屋までのワープゾーンは一方通行なのだ。
キャア!とととと閉じこめられた!?俺達はこのままずっとこの閉ざされた空間から出られないのであろうか!?これがあの大魔術師ワードナの、最後の呪いなのか!?どこかから女神とか精霊とかの声は聞こえてこないのか!?「あなたたちのおかげで世界が救われました。城へ戻してあげましょう」とか。
はい。自らの私利私欲の為の戦いにそんなもんあるわけないですね。というか世界が救われた訳じゃないし。選ばれし勇者様と一般人との扱いの違いに痛烈な絶望感を感じながらも、我がパーティーは最後の切り札にその全てを託した。
「マロール」
一瞬にして地下1階に到達。なんだ楽じゃん。もう目と鼻の先じゃん。トレボーの城。早速我々はトレボーに魔よけを返して恩恵を受けようと、城へと急いだ。すると・・・
・・・え?
・・・たった・・・こんだけ?
・・・ていうか「しけん」ってなにヨ?しかも賞与のケチくさい事といったら。は?50000gp?
腐るほど手に入る手裏剣売れば一発で手に入ります。
もうひとつの賞与の50000expだって、ポイゾンジャイアント8匹倒せば手に入ります。え?今までの死闘の報酬が、たったこれだけ?いやいやまさか。他になんかあるよ、ね?しかしそんな俺たちの希望をものの見事にガン無視し、無常にも淡々と流れ続けるスタッフロール。え、うそ?ホントに終わり!?あ、そうそう!メッセージによれば「かいきゅうしょう」なるものがもらえるはず!それがひょっとしたらすんごい効果を持ってるのかもしれない!
効果:名前の横に「>」っていうマークが付くだけ。以上。
・・・・・・・・・。
俺たちが「第二のワードナ」になる日もそう遠くないようだ。
・・・さて、今まで書き連ねてきたウィズレポートもこれでおしまいです。最後に確認のため、もう一度言っておきます。ウィズは決してクソゲーではありません。ちょっと馬鹿ゲー入ってるかも知れませんがね。あ、クソゲーじゃないって言えるのは、あくまでウィズ1〜3、5、ウィズ外伝1〜4においてです。ウィズ6とか7とかは知らん。
それともう一つ。このレポート見てる人は、「げ、ウィズ1ってスゲエキツイゲームじゃねえの?」とお思いかもしれませんが、その逆です。はっきり言ってヌルゲーです。だって、いくらそのシステム、マップ、ストーリーを熟知しているからといって、たった1日でクリア出来るようなRPGが他にありますか?