2005,07,13 / 15:56
つーことでどうも。実はこの馬鹿発言、嫁には無許可でアップしてたりします元新人ですまあ見られたら見られたで顔にアザが一つ増えるだけなんでなんとかなりますヨ!じゃま、前置きはこのくらいにして続きを。
駅に向かって歩き出す二人。思い出せば思い出すほど、どんどん自信がなくなっていく今回のデート。だったらもうなんも考えず、当たって砕けろの精神で告白を実行に移すのみ!・・・などと簡単に切り替えられるはずもなく、「で、できれば砕けたくないなあ」などと頭の中でマイナス面ばかりがループします。
しかし時間は待ってはくれません。とうとう駅についてしまいました。このまま何も行動しないと、「楽しかったねーまたねー」で名古屋に帰るだけ。いやいやそれじゃまた他の殿方にとられちまうぞと、俺は意を決して、Aを駅構外に連れ出しました。
21時を回っていたせいか、あたりには人がまばらしかいません。これはチャンス。もうここしかない。俺は静かに口を開きました。
俺「今日はつきあってくれてありがと。楽しかったよ。」
A「せっかく大阪来たんだから、楽しんでもらわんとねー」
俺「今度は仕事じゃなく、時間がたっぷりあるときに来るよ!」
A「それまでに遊ぶところまた探しておくさ!」
俺「うん。でね・・・ちょっと話があるんだけど・・・」
もうアレだ。この時点で多分バレてたろ告白って。
でも他に自然な切り出し方を知らない俺は、そのまま突き通すしかなかったんです。
俺「あのさ、実は大阪出張ってウソなんだ・・・」
A「え!そうなんや!」
俺「うん。Aさんに会いに来たんだ。」
A「そんなウソつかんでもいいのにー」
俺「ウソつかないと、警戒されると思って・・・」
A「しないしない!魔人、エエヒトっぽいから警戒しないって」
NGワード発動。イイヒト発言。
あああぁああぁあぁあ。聞きたくない言葉が。そうか。そうなのか。俺はまたイイヒトどまりなのか。しかもぽいて。恋愛対象の女性からは絶対に聞きたくない言葉です。マズい。マズいぞ。ここまで来て玉砕か?
ええいままよ!もうタイミングとか関係ない!フラれてもいいや!告白できたという自己満足に浸りながら帰りの新幹線で泣いてやる!缶ビール飲み干して眠ってるフリをしてジャケットにもぐりこみ声を殺して泣いてやる!
俺「どうしても二人きりになりたかったんだ。」
A「なんでー、みんないたほうが面白いのに・・・」
俺「・・・二人っきりにならないと、告白できないから。」
A「・・・」
俺「どうも俺、Aさんの事が好きになっちゃったみたいでさ。」
言った!よくぞ言ったぞ俺!「やっぱり告白は男からよねー。メール告白なんてもってのほかよねー。否定はしないけどー。」という男らしいんだからしくないんだかよくわかんねえポリシーを持っている俺としては、これだけで実はちょっと満足。
そしてAは黙ってしまった。しかし表情が曇っていない。うつむいてもいない。ただじっと俺の顔を見据えている、そんな感じだった。よし、このまま勢いで・・・
俺「名古屋と大阪だから遠距離になっちゃうし、お互い社会人だからあまり会えないかもしれないけど」
A「・・・」
俺「それでも良かったら、付き合ってほしいと思ってる。」
A「・・・そうかあ。それでデート中も上の空やったんや・・・」
おヴぇ。き、気づかれてた。鈍そうな子だと思っていたが、さすがは女性。そういうところは鋭い。しかしまあ言うべき事を全部言った俺は、Aの返事を待った。たった数秒の間が、永遠にも感じられる。アドレナリンが身体からにじみでてきそうなくらい大量に分泌されている。
そしてAから出た、たった一言の言葉。それは非常に単純なものだった。
A「ええよ!(元新人の事)嫌いやないし!」
嬉しい。嬉しいが微妙。
まだ知り合って間もないんで仕方ないかもしれないが、き、嫌いじゃない・・・つまりまだ男としては、恋愛対象としては見られていないような、そんな様子見的なニュアンスを残しているような・・・。ま、まあとにかくOKもらえたんだから、それはそれで良しとしましょう。うん。そうだ。そうしよう。
という一連の考察の後、今までの緊張が一気にほぐれ、大きいため息とともに身体から力が抜けた。そんな俺を「大丈夫?」と気遣って駆け寄ってくれるくれるAの気持ちが嬉しかった。しかし・・・告白っつーのはなんでこんなにパワーを使うんだ?
その後、Aは俺の誕生日が近い(というか過ぎてたが)事、そして俺がタバコを吸う事を覚えていて、誕生日プレゼントにとジッポライターをくれました。中学高校大学と、女の子からプレゼントをもらった事なんてほとんどない、非モテ系の俺には、これはもう感動もの。告白にOKもらったときより喜んだような気がします。
そして調子に乗った俺は、さらにAにお願い事をした。俺が告白したこの日は、12月14日。今まで家族でしか過ごした事のない、例のイベント間近。遂に俺の念願の夢がかなうときがきたんです。
俺「で、いきなりなんだけどさ、Aさん。」
A「ん?なに?」
俺「12月24日って、予定あけれない?」
A「んームリ!仕事!」
わずか数秒で俺の夢崩れ去る。
やはり「嫌いじゃない」の言葉に偽りなし。一抹の不安を抱えながらAと新幹線ホームへ。某恋愛バラエティのようにOKならすぐに接吻などという副産物もないまま新幹線に乗り込み名古屋へ。Aからもらったジッポライターをずっと握り締めながら、車内で一人ずっとニヤニヤしていた事を覚えています。
それから3年後・・・めでたく、といいますか、なんとかゴールイン。現在に至るわけでございますが、お互いこの時の気持ちを忘れず、未だにラブラブです。ええラブラブですよ。だからラブラブだっつってんだろ。誰が何と言おうとラブラブですよ!お願いですからラブラブって言ってください。涙があふれますから。
夫婦揃って今年の結婚記念日をサッパリ忘れていた
なんていう事実は一切ありません!断じて!ねえよ!うわあああああああん!
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