1981,01,26 / 02:42
今回のお話は、ポケベル最盛期の頃。国武万里の「ポケベルが鳴らなくて」なんて歌が流行しましたねあの頃は。結局この歌手自体なかずとばずで終わっちゃって今やローカルの結婚式場のテーマソングとか歌ってる始末なんですがまあそんな事はどうでもよし。
サークルが終わって、その後みんなで集まったんですが、友人Kはこの時来てなかったんです。で、俺がポケベルをうったんですよ。
「105216(どこにいる)」
するとしばらくして、Kからこんなメッセージが入ってきました。
「0833ー(おやすみー)」
全然意味わかんねえ。
なんで場所聞いてんのに勝手に寝ちゃうかなこの男は。早速電話しました。ええ電話しましたとも。ポケベル意味ねえ。
俺「オイ!」
K「あれ。電話してきたのか。」
俺「どこにいる?って聞いたのにおやすみーって何だ!」
K「あ、あれってどこにいる?って意味だったん?」
俺「ていうか他にどんな解釈が出来るんだよ」
K「いや、てっきり『とこにはいる(床に入る)』かと読めるかボケェ!
いやよしんばわかったとて、なんで俺がいちいちテメエに床に入る宣言しなければならんのだ気持ちわりい。
1981,01,27 / 02:48
ある日の事。Kが来る前に、Kと同じくサークル時代の友人Hが遊びに来ていて「今度みんなで飲みにいきてえなあ」などと話していました。勿論そのリストにKも入っています。しかし、かなり長いつきあいになるこの友人Kの行動やスケジュールは、未だに全くといっていい程読めないんです。誰にも。今までコイツがどんな理由で俺らの誘いを断ってきたかというと・・・
「今日は姉ちゃんのアシになるから」
「ピアノの発表会があるから」
「大掃除しなくちゃいけないから」
「今日パーティーがあるから」
29歳男が誘いを断る理由じゃないです明らかに。
パーティーて。何のパーティーだよ。そして大掃除て。大晦日でもねえんだから違う日にやれっつーの。俺ら嫌われてるんですかね。で、Kが家に来る前に、Hと二人で「今度はどんな用事で断るか見物だな」と話している時にK登場。飲みに行く日を決めてKにその日の予定を聞いてみた。
「その日は治部坂高原行ってトウモロコシ買ってこないと」
滅法期待を裏切らないKに涙、とまらない。
トウモロコシってなんだトウモロコシって。治部坂高原に行くからって理由だけでいいじゃねえかよ。
1981,01,28 / 02:52
俺がNTTBフレッツを導入した時の事。せっかくBフレになったのに、「サフィックスがないとつながらない」などという何いってんのかサッパリな事をプロバイダの説明書から投げかけられ、かつ既に回線Bフレなもんだから今まで使ってたヤフーじゃつながらず、サポートに電話するもこれまたつながらずのトリプルつながらずつながりで一人悶えてた俺。
仕方がないので、あんまネットとかパソコンとか詳しくないけど一応ADSLやってる友人Kに電話。サフィックスとは何かを聞いてみる。
「知るか。」
たった三文字で返される。
さすが十年来の親友。予想はしてたがたった三文字とは。でもまあ知らないものは仕方ないので、そのサフィックスとやらをネットで検索するように頼む事に。
俺「んー、んじゃさ、K・・・」
K「嫌。」
頼んでもいねえのに漢字一文字で断られる。
わー。さっきより更に文字数へってるー。すげえダウンサイジングーっていうかせめて頼んでから断ってください頼むから。
1981,01,29 / 02:55
サークルでの夏合宿。昼食がカレーだった。俺と友人K以外数名と同じテーブルを囲むことに。カレーを食いつつふと見ると、水差しに入っていた水が既にない。カレーを食べていれば至極当然の事であるが、補給するには水差しを持って少々移動しなければならない。誰かが行ってくれるだろうと皆動こうとしない、かつ気付いていながらそれを口にしない。
ここで我らが友人Kの登場である。
「あれ、水ないな。持ってこないとあかんな。」
そう言って席を立とうとする友人Kキャーナイス。ちょっとの距離だけど、テニスで疲れた体では面倒なのよね。いつもそういう気が微塵も回らないくせに、今日は一体どうしちゃったの友人K・・・って
水差しも持たずにトイレ直行かよテメエ。
普通そういう台詞はいた後に席を立てば、誰でも水汲んできてくれると思いますがな。どういう思考回路してんですかアナタは。
1981,01,30 / 03:00
前回の更新分で終わりにしようと思った友人Kの偉業だが、「此れを語らずして何が友人Kぞ」という事件が勃発したので紹介しよう。ボーリングにカラオケに草野球にマージャン・・・趣味多彩なKだが、ある日をさかいにプッツリと連絡が途絶えた。大体2週間に1〜2回程度で「どっか行こうぜ」という電話を入れてきたKとしては珍しい事だ。
他の友人からの噂を耳にした。どうもKはここ1ヵ月くらい体調を崩しているとの事。それは可哀想にと電話を入れる俺。
俺「もしもしー」
K「よー。」
俺「なんか体調悪いんだってー?」
K「あー。うん。」
俺「体調悪いって、具体的にはどんなん?」
K「あー。たいしたこっちゃねえんだけどよー。」
K「尿が出なくなった。」
A級エマージェンシーを大したことないで片付けるK。
尿が出ないて!いやヤバいからそれ!大したことなくないから!俺は慌てて「病院いったんか?」「いつから尿でねえんだよ?」「他にどっかヤバいとこあんの?」などなど質問攻めをしてしまった。
俺「で、医者は何て言ってるんだよ?」
K「いや、まだはっきりとしたわけじゃねえんだわ。」
俺「病名すらわかんねえのか?」
K「んーとね、今度の検査ではっきりするらしいんだけど」
俺「うん。」
K「まあ、膀胱炎か、最悪・・・」
K「ガン、だとさ。」
さすがに笑えない。今度ばかりは笑えない。あのバカばっかやってきた友人Kが・・・ガン?そんなバカな。俺は気の利いた言葉もかけてやれず、とにかく結果が出たら絶対に連絡くれと言い残し、電話を切った。
それから数日後・・・友人Kから電話が入った。結果が出たのだろうか。
俺「もしもし!Kか!」
K「なんや息巻いてるな。」
俺「そりゃ息巻くっつーの!で、結果は?」
K「おー。結果な。出たぞ。」
俺「ど、どうだったんだよ・・・」
K「腎結石だとさ。」
膀胱炎とガンは忘却の彼方かコラ。
あいたたた。新たな選択肢が出てきちゃったよコレ。尿が出ないのはアレか。石がいい感じでジャマしてたか。わーい。心配して損したよオイ!はてさて、Kを診た医者がいい加減なのか、それともKの身体の作りとかが尋常じゃないのか・・・今となっては知る由もありませなんだ。